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VOL.60/7,2002

INDEX
  1. 演奏会マネージメント近況報告
  2. ●REPORT●[よどこん」ってすごい団?
  3. Liner Notes by Itoh Keishi
    ■「サッカー少年」のつぶやき。。■
  4. ●REPORT●あるとコンパ報告
  5. ●PLAY●Nietzscheたいらちゃんの<ビデオを観よう!>
    第10回「くまちゃん」

  1. ●How do you do?●
  2. 鷲崎 春の演奏会情報
    −心の財産を見つけてみよう−
  3. ●かわぶっちの内政だより●練習予定
  4. ●編集後記●



よどこんプラザ7月号
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   ●特 集● 
第14回演奏会に向けて
 演奏会の案内
 情宣活発化
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淀川混声合唱団 第14回演奏会

日  時:2002年9月8日(日)
13:00開場 13:30開演(座席券の引き換えは12:00より)

場  所:いずみホール
入場料 :2000円

第1ステージ:「浪漫歌謡」 林光編曲
・ゴンドラの唄
・カチューシャの唄        ほか 指揮:伊東恵司

第2ステージ:「BENEDICTIO」 Urmas Sisask曲
指揮:伊東恵司

第3ステージ:「おらしょ」カクレキリシタン3つの歌 千原英喜曲
客演指揮:藤井宏樹

第4ステージ:「星めぐりの歌」 林光ソング集
指揮:伊東恵司 ピアノ:細見真理子


●特 集●


演奏会マネージメント近況報告

第14回演奏会実行委員長 糠谷幸裕

去年の今ごろは当日はガラガラだったらどうしよう・・・とか、人が溢れたらどうするんだ、ってもし溢れたらに備えてお金を準備したり、当日はタイムテーブル通りに進められるか、ハラハラしたもで、もう当日はマネージャーにとっては死刑台にたたされるようなプレッシャーなのです。いつも演奏会直前になったら来年は辞めさせてもらおう、「普通の団員にもどりたあ〜い」なんて思っていますねえ。
 でも結局本番が終わると「来年はこんなふうにしたい・・・」とかいってまた役を引き受けてしまうのです。今年もこの原稿がプラザにアップされたときは情宣活動のヤマ場もすんでいることでしょうか、集客のための最後の追い込みにみなさんにがんばっていただいていることでしょう。
 名演奏は満員の聴衆があってこそ生みだされるものです。去年足を運んでくれた知人、久しくあっていないけどなぜか話す機会があったらよどこんの演奏会を楽しみにいつもしてるって言ってくれる人、たまたまいずみホールが好きで演奏をきいてくれて今年も、と電話をくれる人、などなどよどこんの演奏会を楽しみにして下さるひとがたくさんおられます。ありがたいことです。 団員の頑張りもさることながら、よどこんがよどこんたる演奏をしようとステージにのぞめるのはこういう方たちがあってのこと。今年も一人でも多くよどこんのファンを今年も増やせたらいいですね。とくに今回は情宣担当委員が精力的に大学合唱関係者への情宣活動をすすめてくれており、手応えはまずまず。指揮者の大学合唱界への啓蒙活動も相乗効果になってか、よどこんの注目度はかなりのものです。これに恥じないというよりも、本番は観客をも巻き込んだいずみホール場内が一体となった演奏会を楽しみましょう。 今回の演奏会の委員は次のとおりです。
 チラシ・チケット・パンフレット担当はアルトの北浦久美子さんです。副実行委員長として私の気づかない面のフォローと、団外の関係者とのコンタクト、招待状の手配などを担当してくれています。 なお、デザインは前回同様今年もよどこん団員OBの谷卓司さんのT&Tデザインラボにお願いしています。今年もどこのチラシにもまけないセンスがよどこんの印象を惹き立ててくれます。
 情宣担当委員はソプラノの末松ゆかりさんとベースの藤巻武さんです。この二人には今回かなり活躍してもらってます。末松さんには各演奏会でのチラシ挟みスケジュールの管理、相手方との交渉、チラシ挟みに行っていただく方の募集を、藤巻さんには大学合唱団からママさんコーラスまで練習場をめぼしいところは全て回る、というブルドーザーのような活動を繰り広げてもらっています。この二人の若い力の頑張りに私もパワーを与えられています。
 会計にはソプラノの赤井理恵さんにお願いしています。細かい領収書の管理や予算管理、当日の金銭の手配、最終決算の作成などなど、まずはみなさんから演奏会分担金の徴収をもらいますのでご協力お願いいたします。
 演奏会レセプション担当はアルトの川原尚子さんです。大学時代もマネージャーだった彼女がよどこんではどんなふうにシキってくれるか私は楽しみです。某後輩を受付嬢に従えて、司会もなんならやってもらってもいいかと・・・ 以上のメンバーでがんばっております。一同よろしくおねがいします。

追記:世の中、集中と選択、効率性、スピードなりが、一番重んじられるこの時代に、長い時間をかけてみんなで一歩一歩積み上げて行く、あるいはじっくりお酒が熟成するまで念入りに手塩にかけてケアーをするなんてことは時代に逆行していますよね。でもこんな時代だからこそ、そういう場所があるのはとてもうれしく思う今日この頃です。


●REPORT●

■「よどこん」ってすごい団?

入団して間もない私ですが、早速プラザにデビューすることになりました。「団員の意識向上に」という編集長からのお達しがありましたので、私の文章が皆さんのモチベーションアップに繋がれば幸いです。

 先日法政さんとの演奏会がありました。ちょうどあの時、私はまだ新入りだったのですが、その日の練習後、「アフターよどこん」に参加していました。その時の会話で印象的だったのが、
「へぇー、うちらってそんなにすごい団やって思われてるんや。」という一言(確か法政の住吉君が『よどこんと一緒にやるんや。すごい!』って言われたことを話していた時について出た言葉だと思います)。よどこんに憧れて入団した私にとっては「へ?」というか、面食らった感じです。その時からずっと思っていたことが、「あぁ、この人達は自分達の実力に気付いていないんだ」ということでした。
 ぶっちゃけて言いますが、実はよどこんってすごい団なんです。長く練習しているとどうしても問題や技術的短所が皆さんの目に写ってしまい、「まだまだだなぁ」って思うこともあるでしょうが、お客様からみたらよどこんは「うまい団」の一つなのです。
 その他にはもちろん豊混とかもありますが、我々は大阪ではトップクラスに位置していると言っても過言ではないのでしょうか。だって、個人的によどこんよりすごい団って言われても松下中央と豊混、住友金属くらいしか出てこないんですもん。
 今挙げた団体は全て昔から活躍してきた老舗の合唱団ばかりですが、よどこんはそうではなく、着実にお客様の心をしっかりと掴みながら成長しています。こんな団体、関西どころか全国探してもそう多くないはずです。
 過去にも、雨森先生と共演したり、松下先生や本山先生と共演したり。今回だって藤井先生と共演しますよね。こんなに有名な先生と共演出来る事自体すごいじゃないですか。決してこれらは当たり前のことじゃなくて、それだけ先生方によどこんの魅力が伝わっているから共演できるのではないでしょうか。(金出せば共演できるなんて考え方はしたくないですよね)
 練習を見れば、伊東先生が不在でも、密度の濃い練習を進める技術の方々がしっかり練習を進めておられる。団員は人間的にも技術的にも素晴らしい方達ばかり。これってすごいことじゃないですか?こんな合唱団は全国探してもそうないと思うんですが。
 事実、今回の合唱祭も評判良かったんですよ。私の愛弟子が「すごいですっ!めっちゃいい演奏でした!」って力一杯私に語ってくれました。あの少ない時間の中で、聞いている人の心をグッと掴める合唱団はそう多くないはずです。よどこんはその少ない合唱団のひとつになっているんです。

 で、皆さんに提案。もっと自分達の演奏に自信を持ちましょう。演奏とは、自分達の魅力を全て分かった上でお客様に伝えないと感動を伝えられません。曲、ホール、歌い手、自分達の指揮者、団、etc…これら全ての魅力をよく理解して、「すいません、こんな下手な演奏で申し訳ないんですが…」って気持ちで歌うんじゃなくて、「ほら、私達の作る音楽っていいでしょう?」って気持ちで歌わないと感動って伝わらないと思います。でもだからって高飛車になれっていうんじゃなくて、何処に出しても恥ずかしくない素敵な音楽を聴いてもらおう、ということです。よどこんはそんな音楽を作ってきた団なんですから。

 9月の演奏会、多くのお客様に感動を伝えられる演奏が出来れば最高ですね。もちろん自分達も納得出来る様になれば幸いですね。私は過去の演奏会で失敗した奴は封印していますが、やっぱり冷静に考えれば淋しい話ですよね。自分の演奏を自分自身で肯定できないなんて。あと2ヶ月、これを皮切りに演奏会直前モードに入っていきますが、突っ走って行きましょう!

P.S. 今回糠谷さんからご指名を受けまして情宣の担当になったことは以前MLで御報告しました。現在は学生の合唱団を相手に情宣を行っています。やってみると結構好調に進んでいますので、皆さんはいい演奏をするためにしっかり練習して、いずみホールに皆さんの理想の響きが広がるイメージを膨らませて、自信を持って取り組んで下さい。やったるでー!

以上、新米の藤巻でした


LINER NOTES

■「サッカー少年」のつぶやき。。■

5月31日の開幕を皮切りに当然のことながら?毎日のようにワールドカップの展開を気にしていましたが、強豪が続々敗退していく中、最後にはロナウドの得点でブラジルが勝つという願ってもないフィナーレになってくれましたので、「よかったよかった…」という感じです。実は4年前の悪夢の決勝戦からロナウドの復活を願っていた一人です(ロナウドが前夜に発作で倒れる)。勝敗とは無関係に応援していたポルトガルは予想通り勝負弱く(体調も不十分)?失望させられましたが、もう一つの贔屓チームであったアイルランドは魅せてくれました。誇り高いアイルランド人はスポーツという完全に様式化(喧嘩や戦争でなく)された戦いの文化的側面への理解が身体に染み込んでいるようにも思いました。ユニホームは美しく、敢闘精神は崇高でもありました。

小学校2年の頃、何故か分からないのですが、「自らの意志で」わざわざバスに乗って通わないといけないサッカースクールに通い始めた私でした。しかし、間もなく腕に大きな火傷を負ったことによりストップ。地元にサッカー団が出来たので、3年生の時移籍?しましたが、サッカーは好きでも集団生活に馴染めなかったこともあり、また度重なる手術の為に練習を長期で休んだりしたことも子供心理には大きく、6年生まで続けるには続けましたが、私のサッカー人生は中途半端なまま引退の時を迎えました。(ユニホームは最後まで12番からあがらず。)当時の少年サッカーが現在のように中盤で多様な展開を織り成さず、センターフォワードの力強いゴールだけを花形にして形成されていたところも私の性格に合わなかったように思います。しかしながら、6年生で2部リーグ優勝した時にピッチ上に居たことと、公式戦9対0で勝った試合でそのうちの1得点をあげた時の嬉しさは忘れられません。

ワールドカップは日本でも中継をしだしたメキシコ大会の頃からのファンですが、テレビで見た「フランスvs西ドイツ」(延長戦=PK、プラティニやリトバルスキーやルムメニゲが活躍)の試合が鮮明に脳裏に焼きついて離れません。ジーコのフリーキックやマラドーナのドリブルを見ては興奮したものでした。いつも破れ去るオランダは常に攻撃的で楽しく、オレンジのユニホームと共にサッカーの底に流れる哲学が勝敗を超えた文化としての様式と物語としての美しさを兼ね備えているように思います。(ヨーロッパのサッカーは歴史や民族のメンタリティーに根ざしていて面白い。)
日本の戦いはまずまずでしたが、最後は雨が降っているのを見て負けそうな気がしていました。トルシエ氏も知的でしたが、大物には非ず、私はヨハン・クライフ(オランダのかつてのヒーロー)に監督になって欲しいと切に願っている人間です。

数年前に一度だけ、私がサッカー日本代表に選ばれた夢を見ました。
いよいよ世間が自分の実力に気づいたのか…、と胸の高鳴りに気づきながらも無言でシュート練習をしていると、いきなり試合に呼ばれました。後半から本来の?ポジション左MFに入り、一体どこと戦っていたのかも判りませんが、ともかく必死にプレーをし、惜しい左足のシュートが決まらなかったところで夢から覚めました。監督になった夢も一度だけ見ました。選手に「なにコラ」梶原氏がいた時におかしいなと思っていたらそのまま歪んでいったのを思い出します。

さてさて、雑談が長くなりました。
大阪府合唱祭を終え(個人的にはかなり疲れましたが、今年は審査員がなかったのでましだったのかも)、「よどこん」はいよいよ演奏会に向かってまっしぐらです。
中身は盛りだくさんですが、ものごとを整理して取り組んでいく必要があると考えます。
「個人で出来る努力」
「パートで出来る努力」
「アンサンブルですべきこと」
…努力の中身を切り分けて、具体的にしながら演奏会までの日々を過ごしましょう。

練習で気になるのですが、非常に重要なことは、「声を合わせる」という感覚を持つことです。この合唱団には様々な年代やレベルの人がいます。しかも練習回数とて決して多い訳ではありませんから、練習時に隣の人と一緒に歌う…という感覚を意識することは非常に大事です。つまり合唱団としての総合力をどうやって発揮するかの問題です。
練習の目的は自分が歌えるようになることではありません。(もちろん、そのことは練習の産物として非常に大切なことですが)それぞれ仕事や学業、家庭状況で100%練習へ参加することは難しいことですが、一人一人が「よどこん」のメンバーであると自覚し、パートとしてどういう音を響かせるか…?合唱団としてどういう音楽を聞かせるか…?という点に最大のエネルギーを使いたいところです。

もう一つは、非常にシンプルなことを全編通して確実に実行する…ということです。個人の能力を一気に倍引き上げるというウルトラCはなかなか難しいものですが、個人の持っている能力を100%フルに発揮することに対してはトライしていかねばなりません(そうして能力を少しずつ伸ばしていくことが大切)。ワンフレーズだけなら上手く歌える…。繰り返し練習した箇所だけなら上手くいく…。という現象はありがちですが、楽曲を構造的に捉えることや、自分の能力を管理(コントロール)することによって、指摘を待つまでもなく持続して(応用して)持っている力を発揮することが可能です。

(出来ること:言葉編)
アクセントのあるところとないところの歌い訳。
母音の選択。
語頭(日本語)を丁寧に歌うこと。

(出来ること:心構え編)
頭から練習に来ること(来れる時は)。
早めの暗譜。
音源を繰り返し聞くこと。
隣の人と息遣いを合わせたり同じピッチを保つ努力をすること。

上記は、個々人の声の課題に関わらず取り組めることでもあります。ぜひ、それぞれが「よどこんの音楽」の作り手としての意識を持ちましょう。総合力で作り上げていく練習プロセスを大切にしながら素敵な演奏会を目指しましょう。

いとうけいし


●REPORT●

あるとコンパ報告

(レポーター: Alt.K)

日時:2002年6月9日 17:30〜19:30
(ワールドカップ対ロシア戦の日でした。) 場所:白木屋豊中駅前店(すてっぷの近く)

1.アルトって?
他パートの皆さんはアルトのことをどう思ってるかは知りませんが、アルトってこんなパートなんです...
・高すぎず、低すぎず、でしゃばらず、ソプラノや男声を影で支える母のような存在
・高音や主旋律を歌うと急に逃げ腰に(歌い慣れないから...)
・出席率が高い

2.アルトコンパはこんな経緯で開催されました。
最近に増えに増え、よどこんの一大勢力となりつつあるアルト。そんな中、「このへんで、お顔つなぎの親睦をかねて【あるとコンパ】でも開きませんか?」と河渕さんが提案され、小松さん幹事のもと、開催されることになったのです。 (河渕さん、小松さん、ありがとうございました)

3.会の流れ
(1)まずは名札の準備(忘れた人は紙ナプキンに書いて...)
(2)乾杯!
(3)しばしご歓談(目の前の食べ物に夢中になる)
(4)落ち着いたところで自己紹介
(5)記念撮影
(6)解散(各自家に帰ってW杯観戦?)

4.こんなことを話してました(知りました)
(筆者は軽度の酔っ払い症状を発症していたため、記憶は曖昧です。間違ってたら笑って許してください)

(1)よどこんに入ったきっかけは?
・友人に薦められた。・伊東さんに誘われた。
・伊東さんに憧れて!
・つられて、つい...(すみません、これは自分です。)
(2)伊東さんの呼び方は
・伊東さん
・恵司さん
・伊東先生
・けいしくん(そう呼んでらっしゃる方は今回残念ながら不参加でした...)
(3)アルトメンバー、こんな人達がいます。
・ドクターを目指してる大学院生(すごい!)
・息子さんの奥さんが卓球選手で教室を開いている(教わりたい!)
・現役ナース(白衣を着てみたい!)
・保険勧誘のお姉さん(ごめんなさい、生命保険はニッセイなんです。)
・学校の先生(そして新婚さん〜)
・夫婦揃ってよどこんメンバー(楽しそう)
・番外編、オペラ鑑賞の為、途中参加の方もいました。

5.最後に... よどこんの魅力は沢山あります。練習が楽しい。指揮者が楽しい。楽曲が面白い。実力がある、等々。でも最大の魅力は個性溢れるメンバーが大勢いらっしゃることだと思います。
あるとコンパでも、学生、新社会人、OL、主婦の方...色んな方がいて、平日は職場でおじ様方のギャグに耐えつつ(失礼な...)過ごしている最近の私にとって、それぞれ生活の違う、勿論考えることも違って、でも歌うことに対して真剣である点は共通である皆さんと話していてとても刺激を受けました。
定演まであとわずか。ここで一致団結したことですし、益々いい音楽を作っていきましょう!
(しかし、写真に写ってる皆さん、かなりご機嫌ですねぇ。 本番でもこの笑顔でいきましょうね!)
以上

参加者:以上20名(さぁ皆さん覚えましょう!)


●RLAY●
Nietzscheたいらちゃんの <ビデオを観よう!>

第10回「くまちゃん」

 日韓ワールドカップも感動のうちに閉幕してしまいました。非国民と罵られようと、私が応援するのは開幕前から当然ドイツ!彼らの全試合をテレビ観戦しましたが、毎試合が、素晴らしいチームプレーだったとおもいます。ベテランと若手が入り混じった、層の厚いメンバー構成。試合ごとに臨機応変に対応できる柔軟なフォーメーション。際立ったスタープレーヤーがいない代わりに、個人がそれぞれの仕事をきっちりこなし、チームがひとつに結束していたという感じ。まさに全員サッカー、一丸サッカーでした。そう、サッカーはいうまでもなく、まずチームプレーなんですよね。そしてこれは合唱にもいえること。
 演奏会まであと2ヶ月。一丸合唱。みんなの力で素敵な演奏会にしましょう!
 余談ですが、カーンは本当にバルセロナへ行ってしまうのかしら。。

 さて。昨年の演奏会パンフで紹介した「私の一本」の当ビデオに問い合わせが殺到していた(してへんしてへん)ことを思い出し、久々に取り出してまいりました今回の『くまちゃん』であります。
 いろいろ調べてみますとこのビデオ、いろんな面白いことがわかってまいりました。が、まずはあらすじから。

 石室昭雄はバツイチの新進彫刻家で、20歳も年下の若手女優・中尾桂と交際している。しかし、年齢差を気にする昭雄がこの恋に臆病なため、二人の関係は停滞気味。
 ある日、自称宇宙熊ならぬ宇宙人の“くまちゃん”が、宇宙から昭雄の部屋に落ちてくる。宇宙人(しかしどう見てもただのくまのぬいぐるみ)は、宇宙人らしく、住み着いた人間の口調をそっくりそのまま真似たりすることができる。昭雄の口調を真似て彼の本音をペラペラとしゃべり出すから、昭雄は大慌て。そしてこの宇宙人はあちこちでも騒動をおこすため、警視庁公安一課もこの事態を看過できず、執拗な追跡を始める・・

   バツイチの彫刻家を演じるのは、なんと往年の美男子の代表、ダンディ草刈正雄なのですが、このなんとも情けない役が、なんともはまり役であるところが、この超B級映画の凄さです。この役がこれだけはまる俳優を、あとは岡田真澄くらいしか私は思いつきません。そして、たかがぬいぐるみのくまに翻弄される卑屈な中年の草刈正雄と、たかがぬいぐるみのくまとの大真面目な掛け合いがまた絶妙で、その上BGMが「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」「ブルース・イン・ザ・ナイト」など 魅惑のスタンダード・ナンバー・ジャズだったりするので、もう草刈正雄のファンは、情けなくて泣いてしまうこと間違いなしです。逆にこれを見て、草刈正雄のカッコよさを再発見する人が続出することもまた間違いないでしょう。めそめそ泣く草刈正雄の“味”は、新撰組の沖田総司からはとても想像できないのです。
 そして、彼の恋人役には、某飲料水CMの二代目鉄骨娘、川合千春です。彼女がまた、線が細くてお人形のようにカワイイのですが、そんなことより特筆すべきは脚本です。『くまちゃん』の脚本は、TV『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンガイア』アニメ『魔法使いTai!』『ふしぎ魔法ファンファン・ファーマシー』『ガサラキ』『デジモンアドベンチャー』等で脚本家として活躍中の小中千昭氏が書いています。同氏の脚本は、きめ細かな心理描写に定評があるそうで、それは少女マンガアニメのジャンルにおいて、遺憾なく発揮されているといわれているのにもうなずけます。草刈正雄のあの演技を引き出したのは、この脚本であったのね。
 さらに監督が、小中千昭氏の弟・小中和哉氏です。この監督についても、アニメファンの方なら詳しいかも。かのウルトラマンゼアスやウルトラマンティガやウルトラマンダイナやウルトラマンガイアの一連のシリーズを手がけています。そう、この小中兄弟は、平成ウルトラシリーズの立役者なのです。千昭氏もアニメの脚本家としてウルトラマンシリーズの脚本に参加しているのですが、兄弟揃って手がけた作品というのは意外に少なく、3年間のシリーズでは、和哉氏がメインの監督を務めた『ウルトラマンダイナ』には千昭氏の脚本作品はなく、千昭氏が脚本で参加している『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンガイア』には和哉氏の監督作品はないそうです。
 そんなことはどうでもよくて。実はこの兄弟、大のくま好きで、監督の和哉氏はアマチュア時代すでに、『進めクマちゃんパトロール』や『地球に落ちてきたくま』という作品を自費制作していて、『くまちゃん』は無名時代のモチーフを捨てきれず再利用したものと思われるのです。『くまちゃん』の製作会社のひとつ、有限会社こぐま兄弟舎は、この小中兄弟が設立した会社です。なんてくまな兄弟。

   くまといえば、ある精神科医が自分の診てきた患者について書いた本の中で書かれていた、サーカスの白熊に恋してしまった男の実話が忘れられません。その男は、全治一ヶ月以上もの重症を負い、何度も命を落としそうになりながらも、どうしても白熊のいる檻に入ろうとする衝動を抑えることができず、精神科医の筆者に診てもらうことになるのです。これほど見事な片思いがあっていいものだろうか。この男は、サーカス団にいた2頭の雌熊のうちの気の強い一頭だけに惚れ込んだのですが、まさにこの一頭だったからこそ片思いだったのであって、他の熊ならもうちょっと可能性があったのだろうか・・・等、思いは様々駆け巡るのですが、テディ・ベア現象といい、くまという動物(もしくはそのイメージ?)は、どうしてこうも人間を惹きつけるのか。これについては機会があればまた考察したいとおもいます。
 とにかく、ぬいぐるみのくまが動く。くまがくるくる回る。くまが踊る。くまが暴走する。くまがバーでピアノに腕をあずけながらカクテルを飲み溜息をつく・・・ふ〜。これを聞いただけで、みなさん心が踊りませんか?(私はこぐま兄弟舎のまわし者か?!)

 この愛らしいくまちゃんのおかげで、ぎくしゃくしていた二人の恋の歯車がまわり始めます。恋愛下手な二人の恋を、見事ゴールへ誘います。恋愛に不器用なあなたへ。「“くまちゃん”は恋のひき初めに良く効きます!」とは、『くまちゃん』のキャッチコピーです。なんて素敵!恋が停滞してきたら『くまちゃん』。なんとなくもの悲しくなったら『くまちゃん』。ミスして落ち込んだときにも『くまちゃん』。もちろん、毎日がhappyすぎて退屈だというあなたにも『くまちゃん』。『くまちゃん』は万能薬ですよ。(やっぱり私はこぐま兄弟舎のまわし者。)
 PS:『ねこちゃん』も作って〜〜。


How do you do?

ぬかやようこの
●How do you do?●

ついこの前法政の演奏会が終わったと思っていたのに、気がついたら演奏会まであと2ヶ月をきってしまいました。
仕事の忙しさを口実(!)に、練習をさぼっていた私はかなり焦り気味です。・・・
この時期毎年焦っている気もしますが・・・。ともかくいい演奏会になるようにがんばりましょうね。
さて、今月はソプラノに2名、アルトに1名、テナーに1名新入団員さんをお迎えしました。
女性の3名は皆今年社会人1年生さんです。 フレッシュでいいですよね〜。では、ご紹介します。

※本コーナーはプライバシー保護のため、ONLINE版には若干の制限を加えています。


Infomation

●わしざきはるの演奏会情報●
−心の財産をみつけよう−

JULY・7月
14・日混声合唱団京都木曜会 八幡市文化センター
14・日神戸中央合唱団 神戸新聞松方ホール
21・日大阪混声合唱団 いずみホール
21・日合唱団ゆうか 北とぴあさくらホール
27・土大阪大学混声合唱団  G・フォーレ「レクイエム」 いずみホール
27・土第19回宝塚国際室内合唱コンクール 宝塚べガ・ホール
28・日宝塚国際室内合唱コンクール入賞団体演奏会 宝塚べガ・ホール
28・日プロムジカ女声合唱団・松下中央合唱団・コーロアロードラ いずみホール
AUGUST・8月
 3・土北海道大学合唱団・京都大学グリークラブ・同志社グリークラブジョイントサマーコンサート
・・・伊東恵司さんが合同演奏指揮されます
文化パルク城陽
 3・土全日本ジュニアコーラスフェスティバル2002(〜4・日) よこすか芸術劇場
 4・日布施混声合唱団 大阪府立中央図書館ライティホール
23・金第25回全日本おかあさんコーラス全国大会(〜25・日) 東京文化会館
25・日合唱団ボイスフィールド 芦屋ルナ・ホール
26・月東京混声合唱団 いずみホール 
31・土京都混声合唱団 京都コンサートホール
SEPTEMBER・9月
 7・土混声合唱団はもーるKOBE 神戸文化ホール中ホール
 8・日大阪府合唱コンクール中学高校の部 コスモスシアター
 8・日淀川混声合唱団 いずみホール
16・月慶應湘南演奏会
・・・慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団、慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団、藤沢男声合唱団の3団のコンサートです
神奈川県・藤沢市民会館
21・土同志社グリークラブ・クローバークラブ ジョイントコンサート いずみホール
23・月第57回関西合唱コンクール中学高校の部 伊丹市立文化会館いたみホール
OCTOBER・10月
 5・土DonKusak合唱団第11回自前音楽会 東京・目黒区民センター
12・土第57回関西合唱コンクールおかあさんの部 池田市民文化会館アゼリアホール
13・日第57回関西合唱コンクール一般の部 池田市民文化会館アゼリアホール
14・月第57回関西合唱コンクール大学職場の部 池田市民文化会館アゼリアホール
26・土第55回全日本合唱コンクール全国大会高校部門 神戸国際会館こくさいホール
27・日第55回全日本合唱コンクール全国大会中学校部門 神戸国際会館こくさいホール
27・日第29回関西六大学合唱演奏会 大阪厚生年金会館大ホール


 
●かわぶっちの内政だより●

【練習予定表】


(2002-6-26日現在)

6月	30日(日)	13時〜17時	相愛

7月	14日(日)	13時〜21時	相愛(藤井先生)

	20日(土)	13時〜17時	善隣館

	28日(日)	13時〜17時	相愛

8月	11日(日)	13時〜17時	善隣館

	17日(土)	13時〜20時	桜の宮ホ−ル(藤井先生)

	18日(日)	13時〜17時	すてっぷ

	25日(日)	13時〜17時	善隣館

9月 	8日(日)	第14回演奏会	於:いずみホ−ル

※場所・時間が変更される事がありますのでご注意ください。



●編集後記●

演奏会まであと2ヶ月足らず。 情宣にも力が入ってきました。 長いようで、あっというまの期間でしょう。 良い演奏会になりますように。
 さて、次号ですが、どうしましょう? 予定通りの発行日を守れば演奏会直後の発行になりますが、それでは演奏会直前のバタバタを演奏会後に読むことになってしまいますね。 次回は発行日を演奏会前か、もう少し後に変更させていただくかもしれません。 次回の原稿の募集を流しますのでよろしくお願いいたします。


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