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VOL.53/May,2001

INDEX
  1. 「世界の歌」曲目解説と対訳
  2. 演奏会マネージメント近況報告
  3. Liner Notes by Itoh Keishi
    LINER NOTES
  4. ●REPORT●わたしのコンサート評
    ■CANTUS ANIMAE第3回演奏会
  5. ●REPORT●
    「突撃!児童合唱団潜入ルポ」
  6. Nietzscheたいらちゃんの
    <ビデオを観よう!>

  1. ぬかやゆきひろの
    頭じゃなくてからだで歌う発声法 編集部より
  2. ●How do you do?●
  3. 鷲崎 春の演奏会情報
    −心の財産を見つけてみよう−
  4. ●木寺洋介の合唱連盟便り●
  5. ●うずからのお知らせ●練習予定表
  6. ●編集後記●



よどこんプラザ5月号
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   演奏会準備本格化
   ●特 集● 「世界の歌」曲目解説と対訳
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●特 集●

「世界の歌」曲目解説と対訳

1.BRUMARSCH FRAN JAMTLAND

題名の意味は、「永遠の国からの鳥マーチ」
スゥエーデンの曲とということが分かっていますが、曲の由来、意味は不明です。

2.DUERUME NEGRITO

Maria Guinand という人が編集したラテンアメリカンの合唱曲集にある曲であり、彼によればこの中に伝統や独自のリズムと魂を読み取ることが出来るとのことです。
このララバイ(子守唄)は60年代から70年代に活躍したラテンポピュラーミュージックの著名な作曲家Atahualpa Yupanquiによるものです。
歌詞には教育を受けていない奴隷制時代の黒人特有のスペイン語のスペリングや発音が反映されています。

テキストには小さな黒人の奴隷の子供に、決してかなうことのない約束と、悲しい結末への警告が歌われると同じに、悲惨な中で、病気になりながらも苦しい労働を強いられている母親が描かれています。
当時の慣習は黒人奴隷に対し残酷で非人道的であり、逃亡を防ぐため足の先を切り落としたり、たとえ病気であっても重労働を課するというものでした。
黒人たちの働きは決して報われず、新大陸のいたるところで過酷な扱いに400年ものあいだ耐えることしかできなかったのです。

対訳

ねむれ小さな(黒人の)良い子よ

眠れ、眠れ、よい子よ眠れ。
ママは今農場にいるよ。
眠れ、眠れ、よい子よ眠れ。

ママはあなたに鶉を持ってこようとしてるよ。
ママはあなたに新鮮な果物を持ってこようとしてるよ。
ママはあなたに豚肉を持ってこようとしてくれるよ。
ママはあなたにたくさんいろんなものを持ってこようとしてくれるよ。

良い子よ眠れ、
さもないと、白い悪魔が来て、あなたを殺しにくるよ。
悪魔はあなたの小さな足を食べてしまうよ。 チカブー。
急いでお眠り。 チカブー

眠れ、眠れ、よい子よ眠れ。
あなたのママは農場にいるよ。

ママは一生懸命働いているよ。
そうだ。ママは働いている。
だけど、やつらは賃金をはらってくれない。
でも、働いている。そうだ。
ママは咳をしながら働いている。そうだ。
あなたのために、良い子よ。

かわいい子供のために。
あなたのために。そうだ。

3.Jamaica farewell

題名の意味は「さよならジャマイカよ」。
曲の中には「Down,down the way」 という言葉が頻繁に登場します。
この簡単な単語からなるフレーズがこの曲のキーワードで、この曲の能天気さをあらわしています。
歌詞の登場人物(おいら)は、カナダの境界線近くにある、米国北東海岸のメーン州から帆船で出発します。
<目的地はなく>、down=「南」あるいは「風まかせ」に進んでいきます。
はじめはメキシコまでたどり着くのですが、にぎやかな夜をもとめて→太陽の沈まない方角=東へ進んで行き、ジャマイカに行着くのでした。
せっかくジャマイカを気に入ったのにかかわらず、自分が心に誓ったことを思いだし、後ろ髪惹かれる思いでジャマイカを後にし、再び太陽が沈まない方角である東へ東へと旅するのです。
ということは今度彼がジャマイカにくるのは世界一周したあとになるのでしょうか?

対訳

さよならジャマイカよ

南へ南へすすもう、風まかせ。
明るくにぎやかな夜を目指してすすもう。

進めばこんなところにパラダイスがあった。
ヘイ、ヘイ、ヘイ!

(1)どんどんすすもう。
 夜の明るい、太陽はいつも頭上にあるところをめざし。
 おいらは帆船にのって旅をしているのさ。
 どんどんすすむとジャマイカにたどり着いちまった。

(2)ジャマイカじゃどこに行っても笑い声が聞こえ、
 娘達がおどってる姿にはつい心が惹かれちまう。
 でもおいらは心に誓ってたんだ。確かに。
 これまでメーンからメキシコまで
 進んできたんだもの。

(3)市場を回れば売り子の女たちが頭に品をのせて叫んでいるのが聞こえるし、
 アーキュリーライスや塩魚はうまい。
 それにラム酒はいつでも年中、上モノばかりだ。

でも、おいらはまだまだ旅の途中。
しばらくは、(ジャマイカには)もどれねえ。
心はしぼんで後ろ髪ひかれる思いさ。

キングストーンタウンに女の子を残して行くのは辛いけど。
おいらは旅の途中なんだ。
ああ、ジャマイカよ、さようなら。
ああ、いとしい人よ、さようなら。

4.Soleram

インドネシア民謡。インドネシアは百数十の民族からなる国家で、それぞれ独自の言語をもっています。この曲の歌詞も現代インドネシア語には無い言葉とスペルがありますが、曲のジャンルから言えば恋人を歌ったラブソングです。
題名のSoleramとはおそらく恋人の名前とおもわれます。
歌詞に頻繁に出てくる「ram」ということばはその愛称です。

対訳

ソレラム・・・・・
かわいい、甘い、ラムよ。
ああ、恋人よ。
私の大事な人。
賢く誠実で、
容姿の美しいラムよ。
(私の恋人)ソレラム・・・・

5.African Noel

筆者はクリスチャンではありませんので、余計な解説は割愛しますが、歌詞の中で常識として知っておくべき言葉はこの2語
○Noel.....クリスマスの祝いの歌、発音は[nouel]二重母音
○Lamb of God.....直訳は神のこひつじ→キリストのこと

対訳

ノエルを歌おう。
みんなでノエルを歌おう。
汝来たまえ、ここにあつまれ。
よろこびの便りを聞こう。
王の中の王、キリストがイェルサレムでうまれたもうた。
さあ、(みんなで)ノエルの歌をうたおう!

訳・解説 ぬかやゆきひろ


演奏会マネージ近況報告

(第13回演奏会実行委員長 糠谷ゆきひろ)

ついにチラシとチケットが完成しました。今年のカラーは赤です。愛と地球がモチーフにされています。
第三ステージの「もうひとつのかお」はそれを象徴するように文字が見えるか見えないかのくらい鏡にうつされたようになっています。T&Tデザインラボが去年にもまさるデザインで力をいれてくれました。決してプロの演奏会のものと比べても負けないものです。
当面はこのチラシがよどこんのカラーを外部に発信する媒体になるのです。これに恥じない誇りをもった演奏をしたいものです。さあ、みなさん、あと2ヶ月です、どんどんボルテージをあげて、満足のできる演奏をめざしましょう。
みなさんにチケットとビラを配布していますので、お友達、またその友達、知人、家族、家族の友達、を演奏会にきてもらえるよう積極的に誘ってください。
人を誘う時、自分自身が何の為にうたうのか?誰のために?誰にきいてもらいたいのか・・・・・・と考えてみてはどうでしょうか?
当然、かたわらでスタッフでもすでに情宣計画を練っております。ドンドン実施して行きますので、ご協力の程よろしくおねがいします。

観客の動員見込みを把握するために、6月から毎回の練習時にチケット調査を行います。お知り合いに配ったり、売ったりした数を申告してもらいます。こちらもご協力をお願いします。

ところで事後報告になりましたが、今回ビラ、チケットに印刷があるとおり、出演者へのプレゼント等は受付で預からないことになりましたので、来てくださる方にご周知ねがいます。また、未就学児童は入場できませんのでご注意ねがいます。

さて、情宣の件ですが、すでに、合唱連盟の機関紙ハーモニーへや、京都、大阪の合唱祭、関混連のパンフレット他への広告の掲載(もしくは予定)を行っています。また、演奏会のビラ挟みのスケジュールもできており、随時皆様に担当の島田氏、阪本氏よりお願いをしますのでぜひともご協力をおねがいします。

また招待状を合唱関係者、よどこんOBに発送をしたしますので、宛名書きなどの事務仕事もあります(6月上旬)のでこちらのほうもお手伝いねがいます。

チラシ、チケットが完成すればパンフレットの作成です。毎年よどこんのパンフは個性溢れるモノになっており、評判です。
例年好評な団員紹介ページの企画を始め、原稿の手配、レイアウトなどの仕事があります。T&Tデザインラボとの連携は副実行委員長の北浦さんが窓口になってくれます。面白いアイデアがある人、なんでもいいからお手伝い下さる人募集しています。糠谷か、北浦まで名乗り出てください。

最後になりますが、演奏会真近であってもひきつづき団員募集は行っていきます。今回木場氏が募集ビラを一新してくれました。よどこんについて相手が知りたい情報をずばり凝縮したつもりなので、どんどん活用しましょう。合唱祭ですれちがう大学生や高校生など、積極的にビラをまくのはどうでしょうか?
次回の雨森先生の練習日は6月17日です。前回の練習もとってもパワフルで且つキメこまやかな 指示もあって、すばらしい練習でした。これをよどこんだけで一人占めしているのはもったいないので、見学したい方を誘って下さい。もちろん、引き続き練習に来てくだされば嬉しく思いますが、雨森先生の練習の見学だけでも結構です。ぜひお誘い下さい。

いろいろ書きましたが、演奏会の成功のために、みなさんのご協力がぜひとも必要です。演奏会当日まで頑張りましょう。


LINER NOTES

お詫び。

風薫る五月。久しぶりに麩菓(ふうか)の店の前を通りました(バックナンバー参照)。

しかしながら、今回のライナーノーツお休みします。(数少ない読者の皆様すみません)。業務多忙につき首の回らない状態になっております。しばらくは練習にも穴が空くことがありますが、技術系にもがんばってもらい総合力で演奏会に向かいましょう。

イマジネーション。格闘すること。やさしさ。思いやり。・・・こういったものを中心として音楽の練習がなされていることを噛み締めながら。

伊東恵司(いとうけいし)


●REPORT●わたしのコンサート評
■CANTUS ANIMAE第3回演奏会
於 川口リリア音楽ホール(2001年4月21日)

 タイムマシンに乗って世界旅行するような前回の演奏会「THE SECOND」から8ヶ月。 桜も散りいってしまったのに、そんな時期とは思えない寒さの4月21日、川口リリア音楽ホールにてCANTUS ANIMAE(以下CA)の第3回演奏会が開かれました。
 生憎の雨にも関わらず満員の聴衆が詰めかけており、私達夫婦もちょっと人見知りが和らいだ娘を託児所に預けてフェスでいう「BOXシート」の辺りに陣取りました。
 今回のテーマはオール邦人作品プログラム。それも、作曲されて30〜40年経つ作品ばかりを取り上げるという趣向です。大きく3つのステージに分かれていました。

第1ステージ:
1.「お天道様・ねこ・プラタナス・ぼく」
2.「合唱の為のコンポジションIよりIV」
3.「追分節考」

 1は芥川也寸志作曲作品。
 ナジム・ヒクメットというトルコの詩人の原詩を邦訳したものがテキストです。これは何とも表現に困る作品でした。水のうえにたたずむ4者の関係は? 彼らの運命を「たちのく」「影が消える」と言い切ってしまうその「詩」。 音も深いんですがそれよりも歌詞の深さに感じ入ってしまう曲でした。演奏もCAならではのレヴェルで大変満足しました。

 2は間宮芳生作品。
 作曲者曰く、「これは合いの手であり、囃子言葉」なのだそうです。 そういう見方をすると、他のコンポジション作品、例えば3番にも見られる様に民謡をより抽象化したものと言えるような気がします。 メンバーがとても楽しそうに「ハッ!」「ヨッ!」と合いの手を入れていたのが印象的でした。

 3は今回の演奏会で私が最も楽しみにした柴田南雄の作品です。
 この作品はシアターピースと呼ばれる部類に属します。 作曲者の意図は、ステージ上だけではなく、客席、通路、ホールの外まで含む全ての空間を音楽で満たし、そこに視覚的な表現要素を取り入れ、文字通りの「不確定性」を具現化するものです。(当然、全く同じステージはありえません。)
 22人のメンバーの内、オルガンの傍やステージ上に居る者、客席を縦横無尽に練り歩く者、尺八も移動するし、雨森先生も客席から団扇で指示を出します。
(想像してみて下さい。お客様のすぐ傍で各人が大きな声でソロをしつつ歩くんです。)
 各々のメンバーの声があちこちから縦横無尽に重なり合って空間が大きな音の渦に飲み込まれていく様に非常に満足しました。 が、メンバーが増えるか、ハコをもう少し小さくした方がより効果的だと感じました。

 続く第2ステージはよどこんでも演奏経験のある方もいらっしゃいます、武満徹作品です。 「小さな空」「さくら」「恋のかくれんぼ」「○と△の歌」「死んだ男の残したものは」の5曲。 私も数曲歌った事があるんですが、「あれ?出来が悪い・・。」
 1ステに比較してCAらしくない演奏でした。後でメンバーの方に聞くと、「お天道様と五つの童画の練習が大変で、殆んど手が回らなかった」との事でした。 ゾクゾクするような和音を期待していただけにかなり残念な想いをしました。
(が、殆んど手が回らなかったレヴェルではないのは流石。)

 最後の第3ステージは三善晃作品の「五つの童画」です。
 パンフレットに拠ると「人間と地球全体をくるむ愛を歌う」というテーマで作られた作品だそうです。歌われた方も多い「地球へのバラード」へも通ずるテーマですね。 前述のメンバー談にあるように、CAがその練習時間の多くを割いた作品の演奏ですから悪いわけがありません。 演奏時に個人的に気を付けたい事、三善作品は特に、あるレヴェル以上の作品が多いのですが、「その難易度を聴衆に気付かせないさりげなさ」を感じさせる練られた演奏でした。
(勿論、真面目に取り組んだらとても難しそうでもありました・・。)

 アンコールはオズの魔法使いでつとに有名な「Over the Rainbow」を三善晃の編曲で。松江で開かれたコーラスワークショップ向けに特別に編曲されたものだとのことでしたが、これはいつか歌ってみたい名曲でした。

 辛口評論家(?)の私が擁護する訳ではないのですが、今回のCAはひとごとではない状況にありました。 社会人合唱団としての宿命とも言えるメンバーの仕事の激務化、体調不良などによる団員数の減少です。 林さんからも「今回はオンステできない」と聞いていたのですが、前日に急遽オンステする事になったそうです。ベースのもうお一方も。そういえばベースは2,3人でした。
 しかし、そんな状況にありながらメンバーの方の意識も素晴らしかったです。 意地とプライドを感じました。 そして何よりも、そんな状況であの音楽を纏め上げてしまう雨森先生の奥深さに驚嘆した演奏会でした。

 私たちを取り巻く環境は残念ながら日々変化していきます。 仮に環境が変わらなくともこの肉体は衰え、いつかは歌うことが出来なくなり、朽ち果ててしまう事でしょう。
 最近私は「今、ここにある歌える喜び」をよく考えます。 私たちに残された「歌う喜び」を享受出来る時間は限られています。 偶然歌う楽しみを見出し、偶然出会った人と偶然1つの曲に取り組めるとは何と素晴らしい事か! その「歌う喜び」を表現出来る場を与えてもらっているのは何と幸せな事か!

 歌えなくなる時が来るその日まで、前を向いてにっこり笑って歌い続けていきたい、 そう想った私でした。


次回は大阪に来ない「あの合唱団」のレポートです。 (^^)

(古賀 準一)



「突撃!児童合唱団潜入ルポ」

しのぶ@アルト、いやよどこんが誇る(誇らへんっちゅーねん!)ナチュラルハイ・ヤンママです。

春真っ盛り、近所の公園で子供と遊ぶのが気持ち良い季節です。もの想いにふけってみようと、満開の藤棚の下に座ったら、頭上をでっかい蜂がブンブンブン…。せっかくアロマテラピー(?)してたのに脳裏に浮かんだ淡い幻想も見事吹っ飛んでしまいました。やれやれ。

「ライナーノーツ」マクラのパクリになってしまいました(^^;)さて本題。
先日、1年生になった娘が小学校から持って帰ってきた、山のようなプリントの中の1枚に、私の目は釘付けに。

「市少年少女合唱団新規団員募集」 対称:小学1年生〜中学3年生

「わたしは、いつになったらよどこんにいけるの?」と常々言っていた娘。とっかかりとしては悪くないな、と娘を連れて「入団説明会」に潜入して参りました。児童合唱団に関しては何の知識も無かった私が、右も左もわからないままいきなり飛び込んで、そこで初めて垣間見た様々な事情、考えさせられた事等、よどこんの皆様にも是非聞いて頂きたく、拙い文章力ではありますが、ここにレポートしちゃいます。

行って来たのは、私の住んでいる市の少年少女合唱団で、市の青少年健全育成事業の一環として、約40年前に創団されたそうです。全盛期は団員数140名にのぼったそうですが、現在は少子化の影響もあって、約40名にまで減少してしまったようです。ちなみに、受けに来たのも、ウチを入れてわずかに5名!ちょっと淋しい気がしました。

そんな事情もあって、5年前から、1年生から募集することにしたようです。それまでは4年生からだった(これが一般的らしい)みたい。 「1年生から入った初めての子が、今6年生なんですがね、これが誰よりも上手い。上達が早いんですわ。だから、是非1年生から入る事をオススメしてるんですわ」と、指導者の先生がリキ入れて語ってはりました。
そして、40名中男子は2名…どこも悩みは似たようなもんですね。痛感。今回5名中1年生の男の子が2名いて(奇跡的な事らしい)その先生がウチの子含め女の子はそっちのけで(プンスカ)その男の子二人を一生懸命口説いていたのが全てを物語っていました。

市事業という事で、先生への謝礼、楽譜代、練習場代は徴収せず、制服等も貸出し、との事。育成会費用として、月千円だけ徴収(但し合宿や、地方遠征費用のみ別途徴収)との事、フトコロ淋しい我が家にとっては嬉しい限り。
毎年必ず、全日本少年少女合唱祭(そんなんあるんだねぇ)に出演、ちなみに次回は来年3月、愛媛県宇和島にて開催だそうで(予定では一人5万円前後かかる計算だとか…今回のケースのように、合唱祭が遠方である時は、合宿(毎年夏、兵庫県鉢伏)は中止にするそうです。良心的だわ)その他の行事としては定期演奏会や、府の連盟主催の音楽祭、市の行事(市民まつりとかね)時には国際交流、TV、ラジオ出演なんかもあるようです。というわけで、活動自体は活発なようでした。

しかしながら…残念ですが今回は正式入団は見送る事にしました。条件面での折り合いがつかなかった事もありますが(家から練習場がかなり遠い事…練習が毎週土曜日である事…だって私ボイトレ行けなくなるじゃん)(まーなんて自分勝手な親)それ以上に、どうしても納得出来ない事があったのです。

練習を見学して強く、強くひっかかった「子供たちの取り組む姿」。
前回演奏会での曲、ということでディズニーのテーマソング集を振り付きで披露してくれたのですが、ちっとも楽しそうじゃないのです。ディズニーなのに! 少し前の事なので、忘れてしまってるというので思い出しながら、ってのもあるかも知れないし、それに緊張もあるだろうけど、それにしたって、目線が完全に俯いてしまってる。「心はいつも、視線と共にある」とは或るひとの名言ですが、視線って結構キーポイントですよね。そのせいでか、声も全然飛んでこないし。振りも何かイヤイヤって感じで、見ててつらかったぞ。よっぽどおばちゃんがお手本見せたろーかて思ったで(爆)

上手下手は関係無く、合唱は楽しいもんなんだよって事を、ひょっとしてこの子達は教えてもらってないんじゃないか…って疑念が脳裏をかすめました。頭声とかお腹もちゃんと使えてたと思うし、ハモリなんかも確かに出来てたけど、「言われた事を守ってるだけ」で、ちぢこまってる印象しか残ってないんです。子供らしさがない、と言えば短絡的過ぎるけど…本当にアンタら合唱好きなん?って一人一人に聞いて回りたかった位。好きこそ物の上手なれ…ってたまに例外もあるけど(汗)

よく超有名児童合唱団の子達が、皆全く同じ笑顔作って、姿勢も口の形も同じで、見てて痛々しささえ覚える時があって。あの「造形美」も確かに気持ち悪いですが、それでも嫌そうにうたわれるよりはマシというものでしょうか。
「子供らしさ」って何だろう…芸事に関してこれはタブーなのか? 習い事は楽しく、元気にのびのびやってくれるのが、私の親としての一番の希望なのですが。自分の中で矛盾してて上手く説明出来ません。ごめんなさい。

視点を、指導の先生に移してみると…はは〜ん、そういうことか。何人かが交代で教えてるらしく、その日の先生がたまたまそうだったのかも知れないけど、とにかく口うるさい!私だったら1日持たないぞって位。
「はい、手は伸ばす!はい足揃えて!」「低音は口もっと開けな!」「そこ、何やってんの!」…結構若い女の先生だったけど、まー怒鳴る怒鳴る。小学生に芸事を教える、というのはこういう事なのかなぁ…練習は確かに厳しいもの。だけどあれは縄でぐるぐる巻きにされてるのと同じ。心とカラダが解き放たれなくて、いい声や歌が望めるのか?あの子達は、あの「調教」にしか見えない練習の中に合唱の面白さ、楽しさを見出す事が出来るのか…本人次第、なのかも知れませんが、もし娘をあの中に飛び込ませたら…あ〜想像したくない!

それと、少し難しい問題だけど、変声期前後の男子の扱い。この団のたった二人の男子のうち一人は中学生で、完全に変声期真っ最中らしいけど、先生いわく「どないしょうかて思てたんですが、器用に裏声使ってやってますわ。いつまで来るやろう、て心配しとったんですが。よっぽど合唱が好きなんですわ」…
これを聞いて私はもう「シオシオのパー」です。(快獣ブースカ…わからない方ゴメンナサイ!)

変声期前(いわゆるボーイソプラノ)と後の子を一緒に歌わせるのは、日本独特のスタイルみたいです。だったら!指導する側がこんな調子でいいんでしょうか?アバウトすぎるんとちゃう?この彼の場合は「たまたま」本当にうたが好きで、合唱を続けたいという想いが強いからこその成功例、ってだけの話。専門的な事は、勉強不足で理論的に文句が言えず残念ですが、それにしたって…。

(そういえば先日見た「独立少年合唱団」という映画も、ボーイソプラノの子が声が出なくなって云々…というなんだかちょっと「こそばい」話でした…ちなみに淀○グリーが吹き替えやってる事を知らなくて、エンドロールで高○氏とグリーメンの名前が流れて思わず吹き出してしまった…以上脱線)

そんなこんなで、子供にどう説明すべきか悩んだあげく「ちょっと遠いし、しんどいからやめとこうか」と言ってみたら結構あっさり「うん、そうするわ、遠いもんな」

そして、私を泣かせたこの一言(実話です) 「ほな、けいしくんの大学に入ったらお母さんと一緒によどこんに行く!」 私が今までしてきた事は、間違いじゃなかった…のかな? 頑張って勉強して、C○D入って、よどこん一緒に通おうか、のんちゃん? 自慢話でオチつけてしまってすいません。以上、長々と失礼しました。

PS: ご意見や、もし「こんな素敵な児童合唱団があるよ」情報がありましたら、この悩めるヤンママに是非ご一報下されば幸いです。


●PLAY●
Nietzscheたいらちゃんの
<ビデオを観よう!>
第6回「二十日鼠と人間」

 某新作ビデオを借りに行った店の棚でふと目にしたこのタイトル。
どこかで聞いたか見たことがある、とは思ったものの、何処であるかは思い出せず、しかしタイトルからしてきっととてつもなく哀しい物語に違いないと確信して借りたのですが、果たして予感は的中でした。

 ときは大恐慌時代のアメリカ。
 頭の弱い大男レニーと、切れ者で彼の保護者的存在である小男ジョージ。二人は幼い頃からの親友で、ジョージはレニーの愚かさを持て余しつつも、その純真無垢な善良さを愛し、一方のレニーは並外れた怪力でジョージを助け、お互いがお互いを補い合いながら生きていた。レニーの心優しさは、子犬や二十日鼠などの可愛い小動物をみると、愛おしくて抱きしめずにはいられないほどです。しかし怪力の彼の手で抱きしめられた動物たちは必ず死んでしまうのでした。でも彼にはそうすることを止められないし、何故自分が可愛がったものが必ず死んでいくのかすらもわからないのです。だから同じことを何度も繰り返す。
 そして、ことは小動物だけにとどまりません。可愛らしい女性や、そのひとの身につける美しいドレスが彼の目を惹いたら、それは必ず傷害事件につながることになる。本人にその気がなくとも、馬鹿力の大男ゆえに、必ず一方的な加害者に仕立て上げられてしまうのです。そんな修羅場をジョージは何度もかばい、助け、逃亡を企て、点々と農場を渡り歩きながら二人は生きてきたのでした。そうしてやっと辿りついた農場で、二人の農園の夢が叶いそうになった矢先にも、やはり事件は起きたのでした。

 この大男レニーを演じるのは、名優ジョン・マルコビッチ。名演技ですね。「裸の大将」のあの俳優さんみたい。道で出会ったらきっとねずみの代わりにおむすびをあげたくなってしまうでしょう。そして小男はゲイリー・シニーズという俳優で、兼監督でもあります。二人は旧友の間柄だそうで、なるほど、息もよく合っています。

 「ジョージ、こないだみたいに話をしてくれ。」
ジョージに何度も何度もせがむレニー。せがまれるたびにジョージは顔をほころばせ、自分の夢を繰り返し語ります。自分たちの農場。自分たちの馬。自分たちの家。居間には暖炉があり、冬はそこで一晩中語り合い、笑い合いながら暮らす。そんなジョージの夢は同じくレニーの夢でもあります。
「犬を飼ってもいいかな?ちゃんと世話をするよ。」
「いいとも。にわとり小屋と犬の世話はレニーの担当だ。任せたぞ。」
 ジョージが語るたびに、レニーは素晴らしいと賞賛する。レニーが賞賛するたびにジョージは、それが独りだけの夢ではないことを自分自身に確認してゆく。夢は、それを語る相手がいてはじめて、実現すべき夢になるのだと。
 しかし現実は、夢が本当の夢で終わってしまう可能性はすべてレニーにかかっているのでした。観る者の不安(=ジョージの不安)を裏切ることなく、レニーはまた事件を引き起こします。レニーがいないと夢は実現しない。しかしレニーがいても夢は実現しない。結局、ジョージの夢が実現する可能性は無く、つまりレニーの夢が実現する可能性もまた無いのです。そうしてレニーにこの二律背反性がわかる由もなく、ふたりの運命はジョージの手によって決断されねばならないのでした。

 ジョン・スタインベックのこの名作のタイトルを私は確かに「知っていた」のですが、このタイトルを見て「絶対に悲しい物語であるはず」と確信した理由は、思えば実は他の作品にあったのです。ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」です。すっかり有名になった作品ですが、ストーリを少し・・・。
 チャーリイ・ゴードンは32歳になっても幼児の知能しかもたないパン屋の店員。そんな彼にふと舞い込んだ「天才になる脳外科手術」の話に、チャーリイは大喜びで飛びつく。そして二十日鼠のアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受ける事に。でもチャーリーはどうがんばってみても、先に脳外科手術を受けている天才ねずみのアルジャーノンにかなわない。  やがてチャーリーも同じ脳外科手術を受け、天才として生まれ変わる。アルジャーノンも楽々負かせるようになった。しかしチャーリイにとっての新しい世界は、無知であった過去とくらべて決してすばらしいものではなかった。
 天才になったがゆえに、自分を取り巻く環境の意味や、自分に訪れる未来をも予測できるようになったチャーリイ。そんなときアルジャーノンに異変が起こり、彼は自分を待ち受ける運命を知ってしまう・・・

 かつては二十日鼠にさえかなわなかったチャーリイ。手術後のチャーリイにとって、アルジャーノンはもう競争相手ではなくなってしまったけれども、それでもかつてのライバルにある種の友情を持ちつづけ、最後に彼は、友アルジャーノンからひとつの教訓を得るのです。
『天才の僕も、以前の僕も、同じ人間だった。』
 いくら頭がよくなったって、毎日が苦悩の連続であれば生きている価値がない。いくら世間で賞賛されたって、自分自身が自分を賞賛できなければ意味がない。いくら未来が予測できたって、人生を早送りしてしまうには足りない。そして一番絶望的なのは、いくら天才になったって、一匹の二十日鼠とひとりの人間を待ち受ける運命が同じものであったということで、そのことをチャーリイが「わかってしまう」ことです。でもわかってしまったときには、すべてはもう手遅れなのです。
 そこで、読者は思うのです。人間の叡智とはいったいなんなんだ?!余計な知恵は、人間にとってかなしみを増幅させるだけではないのか?人間の宿命にまでメスを入れようとするのはあまりに愚かなことではないか?

   さて映画に戻って。
 この題名の「Of Mice and Men 」は、スコットランドの詩人、ロバート・バーンズの詩「TO A MOUSE」からとられているそうです。

But, Mousie, thou art no thy lane
In proving foresight may be vain:
The best laid schemes o' mice an' men
Gang aft agley,
An' lea'e us nought but grief an' pain
For promis'd joy.
( Robert Burns )

<訳>
二十日鼠にせよ 人間にせよ 周到に立てた計画が
しばしば思った通りにはならず
あてにした悦びにかわって 悲しみと苦しみだけが残るのだ

   この詩からも、ストーリーの結末は予測できるでしょう。すべてをわかってしまって、自分の運命のみならず、親友の運命にも手を下さねばならなかったジョージの苦悩はどれほどであったろうか。あとに残されたものは、悲しみを独りで、一生涯背負っていかねばならないのに、それを知ったうえで、それでもなお決断せねばならなかった彼の辛さは、如何ばかりであったろうか。
 自分と友人の運命の行方をわかってしまったが故に、決断をせねばならなかったジョージの苦悩を思いやると、本当に愚かなのはいったいどちらなのかとおもわずにはいられません。皆さんは、レニーとジョージのどちらが不幸だとおもわれるでしょうか。間違いなくいえるのは、悲しいのはいつも残された者である、ということだけかもしれませんね。


??!!ホントかな??!!
ぬかやゆきひろの
頭じゃなくてからだで歌う発声法

編集部より

登場人物: :編集長 :ぬかやくん

:ぬかやくん、今回は特集記事の執筆、御苦労であった。これでキミも技術スタッフの仲間入りかね?
:いえいえ、とんでもござりませぬ。次の「マネージメント近況報告を見て下され。こうして雑用をいろいろと仰せつかっているだけでござりまする。
:なぬ? この記事もぬかやくんが書いておるのかね? 御苦労、御苦労。 して、「はうどうゆどう」も「ぬかや」とあるぞ。 これも書いたのかね?
:いやこれは…。
:して、ぬかやゆきひろの 頭じゃなくてからだで歌う発声法までこの上に書こうと言うのかね?
:はあ。そのつもりでござりまするが…。
:ならぬ!! これ以上「ぬかや」で固められては、「よどこんぷらざ」が「ぬかやぷらざ」になってしまうではないか!! 断じて許さぬ。今回、発声法はお出入り禁止!!

というわけで、ぬかやゆきひろの 頭じゃなくてからだで歌う発声法は今回休載させていただきます。
悪しからず。
m(_ _)m


How do you do?
ぬかや ようこの
●How do you do?●

みなさんゴールデンウィークはいかがでしたか?
私は9連休だったので、のんびりと過ごせました。

さて、今月も3名の新しい仲間を迎えることができ、うれしく思います。
早くよどこんに慣れて、一緒に楽しく歌えるといいですね。
では、ご紹介します。

※本コーナーはプライバシー保護のため、ONLINE版には若干の制限を加えています。


Infomation

●鷲崎春の演奏会情報●
−心の財産をみつけよう−

この欄では遠方での演奏会の情報も載せております。現よどこんメンバーの出身団、転勤等でよどこんを離れた元団員の現所属団、その他よどこんゆかりのひと達が活躍中の団の演奏会です。新幹線やハイウェイバスを使って行くと、会場ですごーくだいじなだいじな懐かしいひと達が大好きな曲をせいいっぱい歌っている(あるいは指揮している・ピアノを弾いている)姿を見ることができて、よーし私も頑張るぞう!てな気持ちになるから、遠くても行くんだよね。会場で思いがけないひとに呼びとめられて大感激なんてこともありますよ。合唱を通じて出会ったひと達を、いつまでもだいじにしたいなあと思います。
MAY・5月
19・土    女声合唱団ブリリアントハーモニー 埼玉県・川口リリア音楽ホール
26・土  ANCORの会 大阪国際交流センター
26・土  藤沢男声合唱団 藤沢市民会館
27・日  混声合唱団Nora クレオ大阪西
27・日 なにわコラリアーズ第7回演奏会 ザ・カレッジ・オペラハウス
JUNE・6月
2・土 京都合唱祭(〜3・日) 京都会館
 5・火 関西学生混声合唱連盟第32回定期演奏会
・・・合同演奏は「蔵王」です
フェスティバルホール  
 9・土 第24回全日本おかあさんコーラス関西支部大阪大会
・・・伊東恵司さんが選考委員されます
豊中市立市民会館大ホール  
 9・土 第38回大阪府合唱祭(〜10・日) 豊中市立市民会館大ホール・アクア文化ホール
16・土 明治大学グリークラブ・立命館大学メンネルコール 文化パルク城陽内プラムホール
17・日 コードリベット・コール ザ・シンフォニーホール
23・土 DonKusak合唱団第10回自前音楽会 東京・目黒区民センター
24・日 佛教大学混声合唱団 京都文化博物館別館ホール
30・月 大阪大学混声合唱団・大阪市立大学合唱団フリーデ・関西大学混声合唱団ひびき尼崎アルカイックホール  
30・土 法政大学アカデミー合唱団 新宿文化センター
30・土 豊中混声合唱団 シンフォニーホール
JULY・7月
 1・日 福井コールアカデミー
・・・客演指揮・雨森文也先生です
福井県立音楽堂ハーモニーホール  
 1・日 同志社混声合唱団こまくさ・同志社コール・フリューゲル
・・・伊東恵司さんが指揮されます  
八幡市文化センター大ホール
 1・日 龍谷大学混声合唱団ラポール・京都大学音楽研究会ハイマート合唱団 長岡京記念文化会館  
 1・日 第50回東西四大学合唱演奏会 昭和女子大学人見記念講堂
 7・土 アンサンブル・ギオーネ 栃木県・岩舟町文化会館
 7・土 宝塚混声合唱団 宝塚べガホール
 8・日 混声合唱団京都木曜会 八幡市文化センター
 8・日 ウィーン国立歌劇場合唱団 ザ・シンフォニーホール
14・土 松下中央合唱団 ザ・シンフォニーホール
15・日 淀川混声合唱団 いずみホール
20・金 福島県立会津女子高校合唱団 会津風雅堂
22・日 大阪混声合唱団 いずみホール
29・日 東西四大学OB合唱連盟演奏会 東京文化会館


  ●木寺洋介の合唱連盟便り●

2001年4月14日(土) 午後14時00分より、アピオ大阪会議室におきまして、平成13年度の大阪府合唱連盟の総会が開催されました。

審議・決定された事項は下記の通りです。

1.平成12年度事業報告
2.「大阪府合唱連盟21世紀ビジョン」報告
3.平成12年度会計決算報告 ・・・ 承認
4.平成13年度事業計画
5.平成13年度会計予算 ・・・ 承認

このうち1と3〜5は、ここでは省略します。今年度事業については、PLAZA1月号でお知らせした通りですので、そちらをご覧ください。

今回最大の目玉は、2の「大阪府合唱連盟21世紀ビジョン」報告でした。
これは、伊東氏を含む6名の連盟個人理事からなるワーキンググループが一年間かけて策定したもので、連盟の現状にはじまり、問題点の分析、今後果たすべき役割まで、A4版40頁からなる報告書が提出されました。
合唱連盟は今後、活動のあり方を大きく変えようとしており(今年の合唱祭に多くの新企画が盛り込まれたのも、その現われです)、その変化は、私達にも大きな影響を与えると思われます(単に我が団の指揮者が連盟の理事になったから、ということではなく)。

そこで、今回から何回かに分けて、報告書の内容を紹介していきたいと思います。
今回は、「21世紀ビジョン」策定の目的と経過を記した「はじめに」と「1 プロジェクトの概要」を掲載します。(明らかにわかる誤字・脱字は、木寺の判断で訂正しています)
はじめに

この度、大阪府合唱連盟の理事会におきまして、「大阪府合唱連盟21世紀ビジョン」報告書をとりまとめました。
これは、2000年という世紀の変わり目の年であるということと、さらに、折りしも9年間にわたって大阪府合唱連盟理事長を務めて来られた須賀敬一さんがその職を勇退され、私にバトンを渡された年ということが重なり合った結果、このタイミングで21世紀を展望したビジョンを策定してみようではないか、ということになったわけです。
作業に先立ちまして、まず昨年4月には、全加盟団体の皆様を対象に「21世紀ビジョン策定に関するアンケート」をとらせていただきました。その結果、195件もの回答が寄せられ、加盟団体各位が本件に関して、非常に強い関心をお持ちであることがわかりました。
理事会内部におきましては、6人の個人理事によるワーキンググループを発足させ、アンケートの集計・分析を含め、ビジョン策定に関わる実作業の大部分を行っていただきました。そしてワーキンググループでの検討結果は、数度に分けて個人理事会、理事会において報告していただき、さらに広い見地から議論を深めました。
その結果、ここに一年間の集大成として本報告書が完成し、本日、ご報告させていただく運びとなりました。
アンケートにご協力頂きました加盟団体各位、ならびに精力的な活動を展開されたワーキンググループの皆様に心より感謝を申し上げます。
さて、今後は、本報告書をベースにし、当面の10年くらいを見通して、より具体的な実行計画の策定とその推進に務めていく所存です。また2〜3年サイクルで、このビジョンそのものを見直し、軌道修正を図っていきたいと考えております。
合唱界を取り巻く環境は、年々、厳しさを増しているように感じております。大阪府合唱連盟は、これからも加盟団体の皆様とともに力を合わせて、この難局を乗り越えるべく努力してまいりたいと存じます。
引き続き、加盟団体の皆さんの力強いご支援を切にお願い申し上げる次第でございます。

2001年4月14日
大阪府合唱連盟理事長
杉山 恭英

1.プロジェクトの概要

1.1 プロジェクトの目的

近年、合唱界の低迷が指摘されている。特に、中学、高校、大学という若者の合唱活動が低調であり、この状況が進行すると危機的状況に陥る可能性も否定できない。
これに対し、合唱の魅力にとりつかれ、長年、歌ってきた私たちは「合唱」という人間の心の声のアンサンブルは、平和で豊かな人間社会の形成にきわめて重要な役割を果たすことを確信しており、この火を絶やすことなく、若い人たちに受け継いでいってほしいと願うのである。
低調の原因はどこにあるのか、それに対して大阪府合唱連盟(以下、大阪府連)が支援できることはないのか、という問に対する明確な答えを、今、大阪府連は持ち合わせていない。
一方で、急速に進行する高齢化社会においては、高齢者の合唱参画をいかに円滑に推進していくのか、という課題もある。この分野に対するノウハウも乏しいのが現状である。
激動の時代の今、「合唱」そして「大阪府連」の存在が問われている。
2000年という世紀の交代の年にあたり、「合唱の21世紀」そして「大阪府連の21世紀を展望し、大阪府連及びその加盟団体である各合唱団が、今後、未来に向かってどのように舵取りをしていくべきか、という問に答えるための海図と羅針盤を作成することが、本プロジェクトの目的である。

1.2 プロジェクトの体制

個人理事会において「大阪府合唱連盟21世紀ビジョン策定プロジェクト」を設置し、ワーキンググループによる集中討議を行った。
ワーキンググループは下記の理事により構成された。
西岡茂樹(座長)、飯沼京子、伊東恵司、高嶋昌二、内藤正巳、松村修
ワーキンググループの討議結果は、個人理事会と理事会において報告され、そこでの討議を経て最終報告書を確定した。
なお、全ての加盟団体に対して、ビジョン策定に関するアンケートを実施し、ワーキンググループや理事会の討議材料として活用した。

1.3 プロジェクトの経過

   (4月8日)        (5月15日)
   アンケート実施      個人理事会において
         │            ワーキンググループを発足
         ↓                      ↓
 アンケート中間集計 → 第1回会議(6月12日)    (6月19日)
         │            各自が関わっている合唱−−−→個人理事会で第1回報告
         │            団や部門の現状と課題  −−−→合唱祭検討会議(7月、8月)
         │                      │                  21世紀WGの議論を踏まえ
         ↓                      ↓                  て西岡、伊東が参画
 アンケート最終集計 → 第2回会議(9月4日)
                      「連盟の現在の役割」   −−−→(9月9日)
                      「21世紀に満たすべき          全体理事会で第1回報告
                       役割」について
                                 ↓
                       第3回会議(12月6日)−−→(2001年1月10日)
                      「21世紀に満たすべき役        個人理事会で第2回報告
                       割」および「具体策」          (2001年1月22日)
                                 │                   個人理事会で討議
                                 ↓
                       第4回会議(3月14日)−−→(2001年3月24日)
                       最終討議                       全体理事会で第2回報告
                                                     (2001年4月14日)
                                                      総会報告
※次回は「2 大阪府合唱連盟の現状」を掲載します。


 
●うずからのお知らせ●

練習予定表

春は、結婚式シーズンです。私も4月に、披露宴1回、2次会に1回行ってきました。
そして、やってくるのは金欠・・・。でも、久しぶりに会う友人もいて、結構、楽しみなのです。先日も、2次会の後、1年ぶりに会う友人と三宮で2時間以上話しこんでしまいました。そんな私も結婚1周年!去年はみんなを金欠にしてしまっていたのかしら?

5月13日(日)	13時 〜17時	相愛学園
5月19日(土)	14時半〜16時半	すてっぷ
 	                17時半〜20時半	梅田東学習ルーム
5月26日(土)	15時 〜17時	すてっぷ
6月 3日(日)	13時 〜17時	相愛学園
6月10日(日)	大阪府合唱祭
6月16日(土)	15時 〜21時	すてっぷ
6月17日(日)	10時半〜17時	相愛学園
6月24日(日)	13時 〜17時	ミード社会館
6月30日(土)	18時 〜21時	桜ノ宮アートホール
7月 8日(日)	13時 〜17時	ミード社会館
7月14日(土)	15時 〜21時	桜ノ宮アートホール
7月15日(日)	第13回演奏会
※場所や時間は変更になる可能性があるので、注意して下さい。



●編集後記●
編集後記というより、次回のお知らせ欄のようになってしまっておりますが…、
次号、7月号は7月8日発行予定、原稿締切は6月24日です。 演奏会直前に相応しい記事をどしどしお寄せください。
「こんな記事、◯◯さんに書いてもらったら?」なんていうアイデアもお寄せください。

編集部よりお願い

よどこんPLAZAの編集する際、隙間の出来たところに挿し絵等を入れるのですが、そろそろネタ切れになってきました。このイラスト使えるんじゃない? これカワイイからどこかに使ってよ! などというイラスト、写真等がありましたらください!! おねがいしま〜す。 m(_ _)m


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